「されて嫌なことは人にしない」。
耳からたこができそうなほど、小さい時から聞いた言葉です。
ところで、どうしてされて嫌なことは、しない方が良いのでしょう。
それは、
①自分が同じことをされることになるから
②自分もされるのでは、と疑うようになるから
です。
またそれは、「されて嫌なこと」そのものと同じ状況になるのではなく、
「された相手が味わった嫌な感情」と同じ感情を味わう
という形になってやってきます。
ということは、
今、自分の身に起こっているいやなこと・不安で苦しんでいること
は、自分が過去にしたことなのです。
たとえば、過去に約束を破り、誰かを悲しい気持ちにさせてしまったとします。
するとしばらくして身の回りで嫌なことが起き始めます。
ここでポイントなのは、
あなたがしたことと全く同じことが起こるのではなく、
「約束を破られて悲しい気持ち」を味わうことになるということです。
それは、過去に自分が、誰かに味わわせてしまった気持ちです。
また、同時に「約束を破ろうとしているのではないか」と周りを疑いの目で見てしまうようになります。
自分がしたことは、相手もする、と脳にインプットされてしまうからです。
つまり、
自分が約束を破ったばっかりに、
「約束を破られた悲しい気持ち」「約束を破られるのではないかという恐れ」を味わうことになってしまうのです。
面白いくらい同じような気持ちを味わうトラブルが続いていくと(出来事の形はさまざまです)
「キミ、そういうことはしてはいけなかったんだよ」
と何かに教えてもらっているような感覚になります。
そこでやっと、「ああ、こういうことをしてはいけなかったんだな」と賢い人は気づくことができます。
自分の間違いに気づくことができ、謝罪の気持ちを持ち、変わることができれば、
トラブルは消え、嫌な気持ちも味わうことはありません。
むしろ、レベルアップ(成長)することができ、良い出来事が増えていくでしょう。
しかし、「○○のせいだ!」と周りのせいにばかりしていると、
「そうじゃないよ、もうちょっと大きくならないと気が付かないかな?」
と、もっと大きなトラブルとなって、その嫌な気持ちを味わい続けることになるのです。
されて嫌なことは人にしないというのは、
「自分が味わいたくない感情は、相手に味わわせてはいけない。」
ということです。
結局巡り巡って、自分がその感情を味わってしまうことになるからです。
そして、
今トラブルに見舞われている人
大きな不安がなかなかぬぐえない人
は、今味わっている感情を、昔誰かにさせていなかったか、振り返ってみてください。
振り返るのは少しつらいけれど、
必ずあなたのトラブル・不安を解消するきっかけになります。
大きな学びがまた増えて、嬉しい・・(^^)/
小さなときの教えって、
本当に深いなあ
と思う今日このごろです☺
Chihiro