2016/09/14

第3話【Tiffanyで、出会う。】







前回は、ジュースとそれにつけたメッセージで、私が「与える喜び」を知ったお話を書きました。



今回は、「与える」中でも「感謝の気持ち」にフォーカスしたお話をしたいと思います。







なぜかというと、「与えるものがない!」という時でも、「感謝の気持ち」はいつでも与えることができるからです。

「感謝の気持ち」から始まったことがどんな風に人生に素晴らしいことをもたらすのか、知っていただければと思います。





今回「感謝の気持ち」についてのお話は、Tiffanyのスタッフ、Sさんとのお話です。
Sさんは、40代くらいの男性のセールススタッフ。おそらくベテランで、髭をたくわえ眼鏡をかけた威厳のある方でした。

そんなSさんと私のエピソードをご紹介します。







最初の出会いは、私が前の彼と婚約をする前でした。結婚するかも?という予感がしていて、嬉しくて思わず立ち寄ったTiffany。憧れの婚約指輪を先取ってみたくなったのです笑
すると、Sさんが接客してくれました。
Sさんは、「本気でTiffanyが好き!!ジュエリーで人を幸せにしたい。」という思いが溢れ出ている方で、おそらく私が買う予定があるというより、なんとなく見に来たことを分かっていたと思いますが、丁寧にお話をし、指輪を試させてくれました。
「綺麗ですね。お似合いですね。」と心からニコニコ接客をしてくれ、私もすごく幸せな気分になりました。「いつかこの指輪をつけるのかも・・」と、Sさんとダイヤの指輪のおかげで、キラキラした時間を過ごしました。






次にSさんと出会ったのは、なんと私が前の彼と婚約破棄をした後でした。

前回と違って、本気でTiffanyを購入しようと心に決めていました。

絶対に好きなことをして、後悔のない人生を生きる。」と思って決断した末の婚約破棄でした。
なので、その誓いの物が何か欲しかったのです。
それに、生涯独身も覚悟の上での決断だったので「もう誰かにTiffanyをもらうのを待つより自分で買ってしまおう」と思ったのです。笑


Tiffanyに行くと、そこにいたのはSさんでした。
私の頭の中に、数か月前の思い出がわっと思い出されました。
「何かお探しですか?」Sさんは私のことはもう覚えていない)
と声をかけてもらったので、再び接客してもらうことになりました。
「ジュエリーで人を幸せにしたい」という思いは相変わらずビシバシと伝わってきました。
「新しいステージに向けて、頑張る気持ちをこめてジュエリーが欲しくて・・人差し指にするリングを探しているんです」という私の妙なオーダーにも、「かしこまりました」と温かく返事をしてくれ、たくさん指輪を試させてくれました。商品への愛がありつつも冷静に素早く対応してくれ、まさに「一流のセールスマン」でした。







当時の私は精神的にかなり孤独で、「絶対に人生を変える」という気迫にも満ちていました。
Sさんもただならぬ雰囲気を感じていたかもしれませんが、変わらず丁寧に温かく接してくれました。
「1人ぼっちだ」と感じていた私のその時の心に、本当にSさんの温かさが染みわたりました。
また、「一流のセールスマン」という洗練された姿もとても心地良かった。
本当に、Sさんとの時間が、あの時期に、唯一癒された瞬間だったのです。
Sさんのおかげで気に入ったリングに巡り合えましたが、値段も値段なので、「少し落ち着いて考えよう」と思い、その日は帰りました。





数日たっても、Sさんの洗練された接客・人柄と、気に入ったリングが頭から離れず、「そのリングをSさんから買う」ことを決めました。

閉店ぎりぎりにTiffanyに駆け込みましたが、残念ながらSさんはいらっしゃいませんでした。

「Sさんから買いたかった」と思いつつ、その日までにリングが欲しかったので、そのまま購入しました。





(1人でホテルのバーに行って開封・・絶対に絶対に人生を変える!と決意した夜。)





リングは、思わぬ勇気を私にくれました。


リングを購入してから、私は「人生を絶対変える」という思いを強め、いろいろなことにチャレンジするようになりました。

(詳しくはこちら→②【私が人生を変えた話②(実践編)】③【私が人生を変えた話③(実践編)】)


「ああ、これから私大丈夫かな」「セミナーの申し込みやっぱりやめておこうか」と1人でうじうじと悩む夜もありました。
でもそのたびに人差し指にしているリングを眺めると、「人生を絶対変える」と決断した自分を思い出すことができました。


新しいビジネススクールの部屋の扉を開けるとき、足がすくみました。セミナーで質問するために手を挙げるときも、冷や汗が流れました。
でもそのたびにリングを握りしめることで、勇気を出して行動することができました。

当時の私にとって、「お守り」であり、「心の支え」だったのです。

たかがリングですが、前に進み続けたい私にとって、そういうものが必要だったんだと思います。



        (本当に、夜中に何度眺めたことか!だからこうやって写真が残っています笑)



リングを購入してから5か月がたちました。



私の人生は、まるっきり様変わりしました。






全ては、勇気を出して行動し続けたから。








そしてその行動を支えてくれたものの1つに、間違いなくこのリングの存在がありました。


そして怒涛の5か月間を終えた時、ふとSさんのことが思い出されたのです。


「このリングに出会えたのは、Sさんのおかげ。孤独だった私は、Sさんとこのリングにたくさん勇気をもらった。」

すると、Sさんに感謝の気持ちが溢れてきました。
そして、「与える喜び」についても、奥村さんのおかげで知り尽くしていたので、Sさんに感謝の気持ちを贈りたい」と強く思いました。


5か月間でものすごく行動力がついてしまった私。
感謝の気持ちを伝えるために、行動に行動を重ねていきます。笑







第4話へ!
読んでくださって有難うございました(*^^*)


                             CHIHIRO




ー「与える喜び」が心に沁み込む!―

第1話 ○「おく村さん」と出会う。
第2話 ○3ヵ月後、再会する。
第3話 Tiffanyで、出会う。
第4話 ○涙の再会明日は、こちらです。
第5話 ○そのほか、小さいあんなことやそんなこと。
第6話 ○「与える」が生み出す奇跡。
第7話 ○「もらう」と「与える」の関係性。


【CHIHIROの自己紹介】


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